音が出るほどビンタされれば、だれだって痛いでしょうし、顔をしかめるでしょう。それを見てる人は、痛そうだな、と、思うでしょう。
どんな女性だって、裸になれば、少なくともたいていの男性は、その人を見るでしょう。

映画やTVドラマの撮影なんかで、俳優さんが本当にビンタされたり、女優さんがヌードになったりすると、「役者根性を見せた」ですとか、「真剣な演技」、「役者として目ざめた」などと書き立てることがありました。さすがに最近はそんな恥知らずな文章をモノする記者もいなくなったようですが。

ビンタされてないにもかかわらず、ほんとうにビンタされたかのような表情を示し、見ている人に、うわっ、痛そうだな、と、思わせるのが、演技というものです。いえ、むしろ、ビンタされていないにもかかわらず、ほんとうにビンタされたよりも真実痛そうな表情を示し、見ている人に、ほんとうにビンタされた人を見る以上に眉をひそめさせなければいけません。それが本当の役者と云うものです。
本当の女優というものは、服を着たままで、裸になるよりも、多くの男性の目を引きつけなければなりません。
それが演技というものでして、その演技ができてこそ、役者、俳優、女優、男優、等々と呼ばれ得る資格があるです。

最近はどうも、言葉が安っぽくなっていけませんね。